クラッチとチェーンテンショナーの交換

総走行距離:46,000Km

クラッチ不調

9月の末頃から発生したクラッチの不調。
日に日に悪くなって、いろんな症状が出るもんで、原因の特定に時間が掛かりました。
さらにいうと、なるべく安価で直ればと言うビンボー根性もありまして、ごまかしごまかし、尚且つ症状を確認しながら早1ヶ月近く。

症状を時系列で記録しておいて、同じトラブルが起こった際のトラブルシューティングに役立てたいと思います。

  • 走行中に変速しようとした際にクラッチから異音
  • 突如ギヤが入りにくくなる
  • クラッチが切れにくくなり、レバーのテンションがスカスカに
  • とにかくクラッチが切れるようにワイヤーを調整して変速
  • 調整後のレバーのテンションが急に弱まったり強まったりする
  • ごまかして走っているウチにクラッチを切ったときにゴリゴリという感触がレバーに伝わる

この症状から真っ先に疑ったのがクラッチワイヤーが切れかかっているのでは?ということ。
しかし、良く切れる箇所であるタイコ周辺に異常は無く、次に疑ったのはレリーズベアリングのガタ。

クラッチレリーズベアリング不良 プライマリーケース接触痕こちらは確かにガタが発生していて、クラッチリレーズランプがプライマリーケースと接触して、ケースの溝に傷が入っていました。
これがゴリゴリ感の原因であったことは明らかで、ベアリングの交換によってこれは解消。

ところが、ベアリング交換後もクラッチの切れが一定せず、片道60kmの通勤中にレバー部分でワイヤーのテンションが掛かったり抜けたりする症状は解消されませんでした。

そこで、次に良くあるトラブルとして知られている、クラッチのスプリングプレートの破損を疑いました。
これが壊れることで、板バネをサンドイッチしているリベットや板バネそのものがクラッチ板の間やハウジングに挟まりクラッチが繋がらなくなったり、切れなくなったりしているのでは?と想像。

まさかの工具折れ

まー、そういうわけでいきなり出鼻を挫かれました(笑)。
KTCのボールポイントソケットが、小さい方のインスペクションカバーを外そうとしたら、あっさり折れました。

今回のクラッチ修理で一番ハマったのが、実はこれ。
ボルトの六角穴に填まったボールポイントの先端がどうやっても取り出せず、のべ10時間ぐらい格闘しました。

BMJやFacebookなどで対策を聞いて回ったりしてありとあらゆる方法を試したのですが、どうにもならず。

結構最終手段に近いところになる、残った工具の先端をドリルで揉むという作戦も、工具の先端だけあって堅すぎてステンレス用のドリルの歯が丸くなってしまいました。

ついに諦めてナットの頭をサンダーで飛ばすことにしたのですが、なぜこれが最終手段かというと、皿ネジ形状になっているので、ボルトの頭を飛ばすにはインスペクションカバーごと削らないといけないからなのです。

メッキ インスペクションカバー悲惨な画像は取り忘れました^^;
交換用にとインスペクションカバーの通販を当たったんだけど、メッキの物しか見つからなかったので、プライマリーカバーとちょっとミスマッチ(笑)。
ま、これでやっとチェーンのテンションの調整ができるわけです。

クラッチプレッシャープレートを外す

クラッチプレートを交換できるようにするには、クラッチプレートをクラッチハブに圧着する部品を外せばOKです。
その部品がプレッシャープレート。ハーレーのクラッチは円盤状のダイアフラムスプリングで押さえています。

ダイアフラムスプリングコンプレッサーダイアフラムスプリングを押し縮めるには「ダイアフラムスプリングコンプレッサー」という専用の工具が必要です。
クラッチ周りの整備や修理を覚えるために、自前で購入しておこうと思ったんだけど、ネットでかなり探したもののどこも売り切れか、入荷日不明でした。

走行している間にクラッチが終わってしまうと困っていたところ、BMJの田峰英太(これハンドル名です)さんが、貸してくれることになりました。

ダイアフラムスプリングコンプレッサー届いた工具にはスポーツスター用の整備書が同梱されていました。助かります。

ダイアフラムスプリングコンプレッサーでスプリングを押し縮めます。
加減がわからなかったので、チマチマと締め込んでいきました。

リテーナーリングとスプリングの間にあるスプリングシートがフリーになるまでダイアフラムスプリングが縮んだところでクラッチハブにセットされているリテーナーリングにアクセスできます。
ちょっと不安がある組まれ方をしていました^^;
左の写真はダイアフラムスプリングコンプレッサーを組み付ける前です。

リテーナーリングはサークリッププライヤーで外すものと思ってたのですが、クラッチハブの爪の溝にハマっているリテーナーリングを、ハブの外からドライバーで内側に押して、1箇所ずつハブの爪から外していくというやり方でした。

リテーナーリングが外れると、ダイアフラムスプリングコンプレッサーごとプレッシャープレートとダイアフラムスプリング、リテーナーリング、スプリングシートがゴソッと外れます。

クラッチ不調の原因判明

スプリングプレート破損プレッシャープレートはクラッチハブの蓋みたいになっているので、これが外れるとクラッチ内部がむき出しになります。

で、ご覧のとおり。
予想した状態になっていました。

至る所に金色のリベットが。
これがクラッチパックの中央に挟まっているスプリングプレートのリベット。
ハブにセットされているパーツがスプリングプレートです。

スプリングプレート破損スプリングプレートというのは、メタルプレートの間に板バネ(黒いパーツ)を挟んで、リベットで留めてあります。
板バネの力で、より確実にクラッチを押さえつけようと言うことなのでしょうが、これが壊れるのです。

今回はやはりこの壊れたリベットがクラッチ板の間に挟まったり取れたりを繰り返して、クラッチが切れたり切れなかったりという症状になっていたようです。

スプリングプレート破損これが取り出したスプリングプレートの悲惨な姿。
結構、派手なことになってるので、ちょっと引きます…。

スプリングプレート破損スプリングプレートの隣のフリクションプレートは、シューがリベットで削り取られていました。

スプリングプレート破損アウターはリベットでできた傷でギトギトです。
交換したいところですが、かなりのお値段なので、段差のバリをやすりで削って滑らかにして、使えるかどうか試すことにしました。

メカニックチョイス EXプレートクラッチキット

メカニックチョイス EXプレートクラッチキット(RIVERA PRIMO)プライマリーを開ける前に用意したので、今回はクラッチパック以外に、スプリングも傷んでいる可能性があったため、スプリングもセットになっているものを探しました。
交換用に用意したのはメカニックチョイス EXプレートクラッチキットRIVERA PRIMO)。
大前提としてスプリングプレートを使用しないタイプである事を重視した上、セットで\8,000程度という価格が魅力。

キットはスプリングプレートの代わりにフリクションプレートとメタルプレートを1セット追加して、ダイアフラムスプリングを15%強化しているとのこと。
純正よりクラッチ操作が重くなりそうで気にはなるけど、とにかく修理!重けりゃライトクラッチキットでも組めばいいかと。

メカニックチョイス EXプレートクラッチキット(RIVERA PRIMO)組み立ては逆手順でサクッと終了です。
強化ダイアフラムスプリングの形状は純正とちょっと変わっています。
8箇所ある切り欠きの内、4箇所が少し深くなっています。

プライマリーチェーンテンショナー交換

純正プライマリーチェーンアジャスターこのパーツも破損が定番のパーツなので、年式が新しいほど対策が施されて強化されています。
ベースプレートが割れるトラブルが出るパーツなので、主にこの部分の厚みがアップデートされています。

こちらが交換前の純正品。厚みからして未対策パーツです。

純正プライマリーチェーンアジャスターベースプレートの厚みが約3.1mm、スライダーの厚みが中央で約6mmです。
そして見事に削れてますねー^^;

XB用 純正 プライマリーチェーンアジャスター今回はXB用のテンショナーに交換します。見た目が派手です(笑)。
パーツNo.は40039-02C、パーツ名はCHAIN ADJUSTER ASSYとなっています。

このパーツの場合はベースプレートの厚みが約6.3mm、スライダーの厚みが中央で約7mmでした。

XB用 純正 プライマリーチェーンアジャスターXB用と互換性は大丈夫かなとちょっと心配でしたが、全然OKでした。

強化クラッチの乗り味は

15%強化スプリングになったことで、クラッチレバー操作が重くなったんだろうなと覚悟してACCOSSATOのレバーを握ると、「?!?!」

「え?なんか調整ミスった?」
と思わんばかりの軽さ!!
握力激弱なオレは、Buellのクラッチは4本か3本で握っていたんだけど、同じように操作すると、スカスカ!と感じるぐらい軽くなりました。

手が小さいのでレバーを近くセッティングしてる関係上、切れる位置がグリップに近めになるようにしているので、2本指で握ると薬指をレバーに挟んじゃいますが、軽さで言うと余裕で2本指で操作できます。

これは嬉しい誤算でした。

さて、これでクラッチ修理は完了かな。
次回からはダイアフラムスプリングコンプレッサーも自前で揃えて、いつでも整備や修理ができるようにしたいところです。

Error: Suspended

Similar Posts:


7 Comments

  1. avatar
    yangyi 3月 5, 2013 8:41 pm  返信

    go-1さんはじめまして^^yangyiと言います。
    bmjでは何度かお話したことがあります^^

    クラッチ大変でしたね、やはしこのスプリングプレートは鬼門ですね~、無くて切れが変わらないなら必要ないですよね^^

     XBのテンショナーもナイスアイディアですね!!

    ただ、このセットの仕方だと逆じゃないでしょうか?
    テンショナーの出っ張りがカバー側に行ってテンショナーの振れを抑制していると思うのですが・・・・・・・

    • avatar
      Go-1 3月 6, 2013 5:59 pm  返信

      yangyiさん、どもです。

      えーー、コレ、逆っすか?!^^;

      一応、ノーマル品がケースの外向きにテンショナーのベースプレートが見える方向でセットされていたので、
      同じ方向でいいものとばかり思っておりました…。

      いつか、ケース開けたら直しましょうかねぇ…(遠い目)

      • avatar
        yangyi 3月 11, 2013 10:14 pm  返信

        go-1さんこんばんわ^^

        xbのパーツリスト確認しました!

        ごめんなさい、この方向で正解です!ごめんしてください^^

         

        • avatar
          Go-1 3月 12, 2013 9:56 pm  返信

          あ、よかった、またケース開けるの面倒だなーと思ってたもんで、わざわざ調べてくれて助かりました!ありがとうございますー。

          まあ、ケースどころではなくなってるんですがね(T_T)

  2. avatar
    Q太郎 1月 27, 2013 12:00 pm  返信

    こんにちは!
    かなり久々にコメさせていただきました。

    リベットのスプリングプレート、こんなにも木端微塵になるんですね・・
    これを気付かずに走行していると、恐ろしい事態になりますね・・

    ちなみに、3月20日、また集会しますんで、是非参加お願いしますっ!

    • avatar
      Go-1 1月 27, 2013 3:57 pm  返信

      まいど!
      ご無沙汰しちゃってます。

      早く暖かくならないかなーと思いつつ、タイヤもそろそろ…。
      でも先立つものが…。

      3/20、行きたいです。
      が、結婚記念日なんだよね(笑)。

  3. avatar
    Go-1 10月 28, 2012 4:59 pm  返信

    あ、ちなみにプライマリーオイルは500円REVTECHに戻りました(笑)。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です