夏の風物詩、消滅に思う

7年前に三木市青山に越してきてから、呆れることがどんどん増えている。日常生活もバイクライフも。

例えば、このあたりは兵庫の郊外としては子供の数も極端に少ないわけでもなく、小学校は1学年3クラス、3人兄弟も珍しくない。生まれ育った垂水では小学校は1クラスしかない学年も多かったもん。

住民の年齢も40代以下の夫婦を筆頭とする比較的若い家族が多いし、山林や田畑を持っていた祖父母世代が、開発によってそれらを売却したとこが多く、一族としてはお金持ちも多いところ。

が、ここには夏休みの風物詩の1つ、ラジオ体操がない。

小学生の頃、早起きして公園に集合、地域全体で毎日通ったラジオ体操。正直、子供心には歓迎気分はなかったけど、出席のはんこをもらったり、そのまま友達と虫を捕りに行ったり、夏の早朝の匂いは懐かしく思い出すなあ。

そんなラジオ体操をやってない理由は、「うるさいから」というから驚き。
垂水に住んでた頃だってバリバリの住宅街で、ラジオ体操をやってる公園は住宅に隣接してたし、丁目単位で大小の公園もあって、そのどこででも早朝のラジオ体操はやってた。
公園から500mくらい離れていたオレん家ですら「ちゃんちゃ~かちゃかちゃか、ちゃんちゃ~かちゃかちゃか」って聞こえてくるんだから、公園に面した家の人はうるさいっちゃー十分うるさかったはず。今みたいに二重サッシじゃないし。

花火禁止

花火禁止の公園は多くなっちゃったよね。
ウチの近所でも当然禁止。打ち上げ花火だけじゃなく、たとえ線香花火でもアウト。
しかも、公園の近所の住人ときたら、マナーを守って就学前の子供に花火を見せようとしてる家族ですら、即、警察に通報しやがります。

まあ、学校の部活の声や音がうるさいと言って学校に苦情を言いに来る住人が多いという、呆れた地域なので、こんなもんです。

じゃあ、どこで花火すればいいの?

庭先でやろうもんなら直接苦情はこ無くても、陰でコソコソ文句言われるし。

いや、正直どうよ?
こどもの歓声がそんなに迷惑に感じるの?それは人として終わってませんか?

てなわけで、子供達は舞鶴のおばあちゃん家に行った時に花火してます。

ルールの本質を理解できない社会

今の日本のルールって、そのルールが規制しようとしている事の本質をすぐに見失って、決まりは決まり、従わぬは全て悪になっちゃう。

例えば道路交通法の制限速度。制限速度の取り締まりはどう見ても軽微な速度超過で大事故が発生しそうにない見通しの良い道路でしかやってない。しかも、無謀運転をして自爆するヤツが出る夜間は放置。その事故をカウントして「ここは速度超過による事故が多い」と平気で言う。

07_SUZUKA 2&4例えば3ナイ運動。高校生はバイクに「乗らない」、バイクを「買わない」、免許を「取らない」とする規則で、オレが子供の頃から現在に至るまで、兵庫県内では延々と続いてる。

「学校が禁止するから、これを破るのはヤンキーだけになる」=「バイクに乗るヤツはヤンキー」という図式になるに決まってるじゃん。もう、アホとしか言いようがない。

で、ヤンキーじゃないヤツはバイクに乗らないわけで、ほとんどの普通のヤツが「バイクに乗るヤツはヤンキー」という認識を無意識に植え付けられてるわけですよ。それがそのままオトナになるから、バイク乗りはずっと白い目で見られるわけね。

花火にしても道交法にしても3ナイにしても、要するに目に余るヤツを規制すれば良いだけのことなのに、全部ダメにしてしまう。
つまり、個別に善し悪しを判断できる能力もないし、ガイドラインも作ろうとせずに、十把一絡げで禁止すれば良いという考えですね。

わずかな数しか存在しない最低ラインをさも基準値かのように定めて、その枠外にいる人の権利や利益や利便性を平気で侵害するルールのあり方を、「仕方がない」って黙認するのはもう辞めようよ。

伊豆スカイラインの二輪通行規制問題も同じ。

「自分もワインディングを楽しむから危険性も熟知してる。だから自分も含めて禁止されても仕方がない」という考えはおかしいし、日本の社会は「自分のことは棚に上げて」みたいなことをすぐに言うけど、本質を深く考えもしないで、さも適当そうなことわざや慣用句で事態を的確に言い当てたような気になっている人たちに言いくるめられちゃダメだ。

要は体験を伴う理解と、それを元にした正しい想像力が欠けまくってます。

07_SUZUKA 2&43ナイなんてなくて、16歳になったら、もしくはクルマの免許取得時にバイクの運転体験を義務づけるような社会になったら、凸凹減速帯が安全に繋がると 思ってる連中や、停めるところも用意せず、迷惑性もないのに切符を切る駐禁委託のおっさん達はいなくなるんじゃないのか? と思いませんか。
(写真はSUZUKA 2&4での原付体験会。長男中1の時。すごく楽しそう)

近所のガキどものひとこと

この間、部屋でイラスト描いてると表の道路を下校中の小学生低学年の男の子の声が聞こえてきた。

「このおっきいバイクな、暴走族やで」

きっと3ナイ運動で育った親がそう言ってるに違いない。住宅地では当然、超安全運転っすよ。子供が飛び出すブラインドの交差点を減速もせずに曲がってくるお母さんドライバーが闊歩する中、ご近所ではアクセルの1/10くらいまでしか使いませんよ。

オレがバイクを整備してると興味津々で話しかけてくる子供達もいるのにね。

そういうもんだと理解すべきでしょ

夏の早朝はラジオ体操の音楽が聞こえてくるもんじゃん。
夏の夜には花火の音と子供の歓声が聞こえてくるもんじゃん。
バイクはリーンしながらコーナリングするから転けることもあるもんじゃん。

ラジオ体操と花火とバイクが肩身の狭い思いをする必然はあるのか?

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    関連記事っぽいものはまだないのかも。


2 Comments

  1. avatar
    バーバー 8月 5, 2010 6:10 pm  返信

    我が家の地域もラジオ体操の回数こそ減りましたが、まだまだ「地域が子子供を育てる」意識があるほうかも知れませんね。
    子供中心のイベントも多いですし。
    でも、「花火禁止」ってのは子供達にとってもかわいそうですねぇ。

    • avatar
      Go-1 8月 5, 2010 8:18 pm  返信

      いいですよね、地域の繋がりがあるところは。ウラヤマシイです。
      どうも、田舎の新興住宅地はよそ者を疎ましく思うようで、まあ、住みにくい(笑)。

      ちょうど長男が中学校の同級生とプチ同窓会をやることになったらしく、
      メインエベントに花火をやるってことになったそうなんだけど、
      「いや、おまえ、近所の公園は全て花火禁止やぞ」
      と念を押したら「まじでー!じゃあ諦めるわー」ってなことになりました。

      困ったもんだ。

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