2011年ロッシくんDUCATIへ!

超大型移籍 DUCATIへ

久々のMotoGPネタですが、今年も毎戦欠かさずTV観戦してますです(笑)。

でー。ついにこのときが来ましたね!
オレの感想などを書く前に、ざっと説明すると、今シーズン開幕前から、欧州のメディアなどでは、ヴァレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、、ダニ・ペドロサのいわゆるビッグ4の契約が、今年度で揃って切れるため、その動向が注目されていろんな噂や憶測記事が飛び回りました。

前半戦終了前にDUCATIのエース、ケーシー・ストーナーが早くも2010年HONDAへの移籍を発表。
この時点で、ロッシくんのDUCATI移籍の噂が本格的に炎上しはじめます。

DUCATIのCEO、ガブリエレ・デル・トルキオが「来年はヴァレとニッキーがウチで走るんだよチミィ、わっはっはー」と言っちゃったり、それをDUCATIが「正式に」誤報だとリリースを出したり。

ロッシ移籍コメント最終的にはブルノで公式に発表となりまして、、ロッシくんからそれぞれコメントが出されました。

YAMAHAとDUCATIのコメントは形式的なので割愛しますが、ロッシくんのコメントが素敵すぎます。
会見では前代未聞の本人による手書きのコメントが配られたそうです。

「ヤマハと僕との7年間の関係については、ひと言やふた言で説明することはできない。
あの2004年から、いろいろ状況が変ってきたけれど、中でも一番変化したのが彼女、つまりYZR-M1なんだ。
彼女は当時、グリッドの真ん中あたりに留まっていて、ライダーを含めてMotoGPに携わる多くの人たちにとって、その存在は輝くものではなかった。
ところが今は、すっかり成長して進化し、賞賛され、求愛されてガレージのなかで微笑んでいる。クラストップの存在として扱われるようになったんだ。

この進化を可能にした人たちのリストを作れば非常に長くなるが、僕はまず、M1の表情を変化させるために頑張ってくれた全てのエンジニアの代表として、古沢政生、中島雅彦、そして“僕の”親愛なる渥美弘弥にお礼を述べたい。
それから、世界中のコースで、いつも愛情を持って彼女の面倒を見てくれたジェレミー・バージェスとそのスタッフたち、またヤマハで働く全ての人たちにも感謝している。

新たなチャレンジを目指す時期が来た。ヤマハでの仕事は終わったんだ。
最も美しいラブストーリーも、残念ながらいつかは幕を閉じる。でもたくさんの素晴らしい思い出が残っている。ウェルコムの草の上で初めてキスをしたこと、そして彼女がまっすぐ僕の目を見て、“I love you”と言ったこと…」

——–YAMAHAオフィシャルサイトより——–

上記YAMAHAオフィシャルサイトにもロッシくん直筆のコメントが掲載されています。

泣いた(笑)。ロマンティックすぎる!

ロッシくん本人が言うように、圧倒的な強さを誇ったHONDAから、ライバルと呼ぶのもおこがましい程度の戦績に落ち込んでいたYAMAHAへの移籍となった2004年。
多くの批評家が無謀な選択と評したんだけど、オレはロッシくんらしく2年でタイトルを取ると思ってました。

ところがあの開幕戦ですよ!思い出しても鳥肌が立つ、ウィニングランでのパフォーマンス。
コースサイドにM1を停めてフロントカウルにヘルメット越しのキス。

それにここ数年のオレ的No.1エキサイティングレースだった2008年ラグナセカでのKCとの一騎打ち。
敵意むき出しで抜き差しを繰り返す二人。とどめを刺したのはコークスクリューのイン側縁石のさらにインを走りながらコーナーを切り返す荒技で、KCに文字通り後塵を浴びせたロッシくんでした。

絶対王者の地位も名声も手にしているのに、絶好調時のKCや、どこでも突っ込んでくるホル平と、120%のバトルをしてくれるロッシくんに、いっぱい感動させてもらいました。

さて、今年ですが、オレ様の予想通りホル平がチャンピオン取っちゃうでしょう、これは(笑)。
ロッシくんの大怪我っちゅー波乱があったものの、ホル平の今シーズンの強さは速さだけじゃないので、チャンピオン不在の隙を突いて得た栄冠とは言われないと思います。

そのロッシくんも全治6ヶ月の右足開放骨折から、6週間でのレース復帰、オマケに表彰台争いをしちゃうと言うこれまたロッシくんらしいヒーローぶり(笑)。もう、燃えるわー。

だけど、ある意味、今回の怪我がYAMAHAのロッシくんの終わりを告げるファクターになっちゃいました。

きっと、このままチャンピオンはホルヘ。そうすると、当然ホルヘをチャンピオン待遇にするべきで、1チームに2人のチャンピオン待遇なんて不可能。
必然的に、ロッシくんの年俸は減額提示になるでしょう。

よく言われている、M1の開発主導権がロッシくんになるのかホル平になるのかの問題については、ワークス内に2チームあるからライダー的には戦闘力の問題は無いんじゃないかな。

なので、ロッシくん移籍判断の決定的要素は、今年ロッシくんがチャンピオンを獲れないこと、そしてホル平がチャンピオンを獲っちゃうことでしょう。

ロッシくんの自伝から2004年の移籍劇を要約すると、
「勝利に執着するシステム的なHONDAは、開発者(つまりマシン)が一番重要なファクターであると考えている。
ライダーは与えられたマシンをセットアップして結果を出すピースであると。
移籍先候補だったDUCATIのチームもHONDA的で、そこに魅力はなかった」
と語ってます。

もちろん、100%本音が書かれているとも限らないし、そうだとしてもロッシくん本人の感想なので、事実とは異なるのかもしれません。だけど、当時そう語っていたんです。

そのDUCATI、2007年にケーシー・ストーナーとチャンピオンを獲っているものの、他のライダーは全く乗りこなせないKCスペシャルで戦い続けていたわけですが、恐れていたことが現実になっちゃいます。

2009年、KCは原因不明の体調不良に見舞われ、オレの記憶では前例のない「怪我以外の病欠」での戦線一時離脱。そうなってくると、当然コンストラクターズポイントも稼げなくなっちゃうわけで、映像にも映らないのでスポンサーとの問題も出てくるでしょう。

今シーズンはそんな反省からか、もっと乗りやすい特性へと開発方針が変更され、実際に光を失っていたニッキーが復調。反対にKCは精彩を欠く結果に。

そんな状況下で真っ先に来シーズンの移籍を発表したのがKCでした。2010年シーズンはHONDAワークスから参戦です。

ロッシくんの移籍発表後、いろんな意見を目にしたんだけど、日本人にすごく多いなあと思ったのは「YAMAHAでキャリアを終えて欲しかった」というもの。
その理由は「YAMAHAファンだから」「引退後は日本でプロモーションして欲しいから」ってのが圧倒的。

思うんだけど、「YAMAHAファンだから」ってのは、まあ、わかる。オレだって愛車歴はYAMAHAが圧倒的に多いし。
だけど、レースの楽しみ方って個別のメーカーを応援するより、ライダーを応援する方が絶対楽しい。好きなライダーがどのメーカーに移籍しても、ライダーが現役である限り追い続けられるからね。
それに、もし嫌いなライダーが好きなワークスのエースになったら? 嫌いだったライダーを応援するのか、メーカーの応援を辞めるのか。

「引退後は日本でプロモーションして欲しいから」ってのは、そもそもそんな期待は実現しないよ。だって、仮にYAMAHAで引退したとしても、日本国内のシェアなんて、ヨーロッパや東南アジアに比べりゃショボイもん。当然海外、特にヨーロッパでの活動が大部分を占めることになるだろうしね。

っていうか、レースマニアのロッシくんのことだから、引退後も普通に毎戦サーキットに居たりして。

「DUCATIには行かないって自伝でも言ってたのに!」って人もいるけど、時間も環境も流れて変わっていくもの。自分も変わっていくし、過去の自分の考えや判断や発言に縛られ続けてちゃ袋小路になっちゃうこともある。

オレはレースファン。もちろんレースファンでロッシくんを否定できる人はいないと思うし、MotoGP界は彼を中心に回っちゃってることも事実。レース後のパフォーマンスが暗黙の了解から必須の楽しみになったのもロッシくんありき。レースがストイックでシビアな男の世界から、明るく楽しく女性も子供も楽しめる側面を大きく拡げたのも彼。

だから、2004年同様、2011年の彼の移籍もGPがもっと面白くなる大きな要因として期待せずには居られないし、ロッシくん自身もきっとそう思っているはず。

ロッシくんの判断を諸手を挙げて応援します!!
がんばれロッシくん! 意地を見せろKC! もっと暴れろホル平!
ダニ…笑えばいいと思うよ。

Similar Posts:


8 Comments

  1. avatar
    Buell日本一周旅人。 8月 19, 2010 11:56 am  返信

    はじめまして。Buell日本一周中のジマです。
    このブログをよんで、僕の好きなロッシ君が
    本当に魅力的なことを再確認することができました。
    ありがとうございました。
    僕は移籍を聞いた時は正直残念だったけれど
    この本文に影響されロッシ君らしく
    真っすぐに走ってほしいと思いました。

    • avatar
      Go-1 8月 20, 2010 1:29 am  返信

      ジマさん
      初めまして。日本一周。mixiで存じ上げております。
      無事故帰還をお祈りします。

      ロッシくん、常に何かをやってくれる人なので、YAMAHAでの次の何かより、
      DUCATIでの次の何かを見つけてくれたんだと思ってます。

      とはいえ、今シーズンもまだ半分残ってるからねえ(笑)。
      いっそホル平にドゥーハンの年間最多勝利記録に挑んで欲しいです。

  2. avatar
    バーバー 8月 18, 2010 4:42 am  返信

    今年の移籍劇、ホル平の安定感やKCの危うさ、ニッキーの今一歩感で来年も迎えるのか?それはどうよ?的な僕には非常にウエルカムでした。
    YAMAHAがロッシ君に頼らずともやっていけるようになったことで、ロッシ君の新たな挑戦意欲をかきたてたのであれば、来年は非常に面白いシーズンになるはず。
    観てる僕らがワクワクする展開になることは間違いない、と思いたいです^^

    • avatar
      Go-1 8月 18, 2010 8:57 am  返信

      今シーズンのKCのイマイチさは、KCスペシャルじゃなくなったからだろうし、
      KCスペシャルを維持しつつ、他のライダーのマシンは乗りやすく、
      という方向性にならなかったのは、アジャストできないならKCもそこまでって
      DUCATIが判断したんだろうなーと思いますね。

      KCがHONDAで復調すれば面白くなると思うし、日本メーカーとは何もかも違うユニークなDUCATIを、ロッシくんがどう開発していくのかも興味深いです。

  3. avatar
    こぼん 8月 17, 2010 5:49 pm  返信

    あははは・・・まったくその通りだよw
    もう心は2011年へと一部飛んでる感じw

    「新たな挑戦」
    いいねぇ!誰にでも出来ることじゃないw
    ホル平がチャンプになっても2011の主役はロッシくんだねw

    後は・・・yamahaがシーズン終了後、直ぐに手放すことを願うのみ。
    ここは潔くいって欲しいなw

    • avatar
      Go-1 8月 18, 2010 12:32 am  返信

      DUCATIの公式発表(と公式否定w)のタイミングは、
      YAMAHAとの契約終了発表>DUCATIと契約、っちゅー流れを重視して
      YAMAHAのメンツを保った形にしたわけで、
      オフシーズン後の移籍先での速やかなテスト許可を出してくれることを願ってのものでしょう。

      その辺も見越して、DUCATIはKCを獲得したHONDAに対して、
      シーズン終了後のDUCATI契約期間中の彼のテスト参加を認めてるので、
      これでYAMAHAが拒否ったら、「YAMAHA、ケツの穴小さいわー!」ってことにw

      ただ、2003年シーズンは、HONDAがロッシくんとの契約期間中である12月31日まで
      移籍先のYAMAHAでのテストを拒否してるので、
      YAMAHAとしては当時のHONDAと同じ条件でロッシくんを手放したいと考えても不思議はないからね。

      バージェスはどうなるんだろうねえ。
      海外のバイク誌にはKCのメカニックが「来年の仕事探しとけよー」って言われてるという記事もあるみたいで、
      そうだとすると、バージェスチームがごっそり移動することも考えられるしなあ。

      • avatar
        こぼん 8月 18, 2010 8:35 pm  返信

        えっ!? 「KC=バージェス」もアリなん?

        Oh〜〜!ますます判らんぞ〜。
        ボクは何やかや言って「ロッシと一緒にすんなり移籍」と思ってますが・・・違うのかなぁ?

        • avatar
          Go-1 8月 18, 2010 9:00 pm  返信

          いや、もしバージェスがロッシに付かないとしたら、引退するかYAMAHAに慰留されるかじゃないかな。

          ホル平がチャンピオン獲ったら(獲るだろうけど)、チャンピオン待遇で、現在のメカニック継続か、バージェスの参入か、チームのシャッフルかなどあり得るんじゃないかな。

          でも、ロッシくん以下バージェスのチームは家族的なチームというのが特徴らしいので、
          できるだけセットで動きたいという気持ちは大きいんじゃないかと。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です