AST ファーストインプレッション

まずは眺めてみます(笑)

ast-s3_06.jpgスライドするフロント側のテンションプレートとダンパーボディーの摺動部は、フロントフォークのオイルシールのような構造になっています。材質もそれによく似た素材のようです。

ピッチの小さいスプリング状のもの(これ、なんて言う名前ですか?)で固定されている仕組みも同じ。

純正WPはテンションプレート(サービスマニュアルではドローイングリング)とスプリングの間に入る樹脂製のスプリングリテーナーが、摺動部の摩擦低減対策として使用されてました。

ASTの摺動部の表面は、まるでフロントフォークのようにしっとりとオイルかグリースのようなもので湿っている様子。

Buell独特のこの位置にあって、設計が吉と出るか凶と出るか…。オレ様が人柱です(笑)。

チョイノリ

バイクを引き起こしただけで、純正との違いは明白。スイっとリアが下がるのです。押し歩きもなんだか不安になるくらい軽く感じます。

跨ってみると、更にストロークして、足つき性がかなり向上しちゃいます。もちろん、リアが下がった分そうなってるんだけど、田舎の住宅地を流すくらいではリア下がりの姿勢による極端な不具合はありませんでした。

この時点で驚いたのがショックの吸収性。なんと、アイソレーターの不具合から来る異常振動まで、かなりのレベルでカバーしてます。ヤバイ。不具合に鈍感になりそう(笑)。

だらっと走る分には、これはこれでキモチイイ。もうちょっとハンドルアップして上体が起きたら、ロングツーリングでもっと楽ちんだな、と言う向きには十分アリかと。

ただ、オレはワインディングが見えたらアクセル開けたくなるタチなので、このままだと少しキレがなくて、ちょっとアンダーステアかな。

プリロードの調整

製品と一緒に送られてきたのは、A4用紙が3枚。1枚は全体写真(汎用で油圧プリロードアジャスターのはなし)と各部の説明。2枚目が初期推奨値のテキスト。3枚目が取り付け後の写真(汎用)。取り付けに関する説明は一切ありません。まあ、交換するだけだから要らないけど。

その2枚目に手書きで「For you;」という追記があって、メインのプリロード調整は、油圧を使わず、通常のプリロードアジャスターを使うように、と書いてありました。

昨日はほとんど組み付けただけで、プリロードの設定はサスの全長をノーマル基準で合わせていたのですが、これをAST推奨値にセットし直しました。

ast-s3_11.jpg調整は、サスの後ろ側にあるアジャスターを回すわけですが、これがまた実に簡単で使いやすい。よくあるダブルナット式+フックレンチを使用するタイプではなく、削りだし一体成形のアジャスターの回り止めボルトを4mmのヘックスレンチで緩め、付属の専用工具をアジャスターの丸穴に差し込んで回すだけ。

専用工具ってもただの丸棒です(笑)。工具箱に流用できそうな丸棒があったので、試しに差し込んでみるとばっちりOKでした。たぶん、何かの車載工具に付いていた、プラグレンチを回すアレだと思います。

写真は付属の専用工具です。ちょっと短くて回しにくい時は、プラグレンチのアレでいけます。

15mm~20mmの範囲でプリロードを掛けるようにとの指定なので15mmまで掛けてみたんですが、リバウンドストロークがちょっと心配に。Buellは、ダンパー動作が通常とは逆なので、プリロードを掛けていくとリバウンドストロークが減っていくのです。

とりあえず、走行中でもちょっとバイクを停めて手軽に調整できるように、固定式のアジャスターで10mm、油圧アジャスターで5mmのプリロードを掛けてメーカー推奨値にセットしました。こうしておけば微調整は手元のリモコンで手軽に実験できます。

ダンパー調整は昨日推奨値にセットしているのでそのままです。
下記はASTのメーカー推奨値

  • プリロード:15mm~20mm
  • コンプレッション:最弱から4クリック戻し
  • リバウンド-高速:最弱から5クリック戻し
  • リバウンド-低速:最弱から4クリック戻し

このセットでいつものテストコースへ。

これは遊べる!

最初にお断りしておきますが、今のS3の状態はダメダメで、リアサスをリプレイスしたからといって問題は解決しません。

したがって、時に右コーナーではアイソレーターの踏ん張りが無くなっていてブリリリリっと振動するし、同じ理由で直線でも細かいギャップが続くとコココココという振動が、大きなギャップではガツン!という振動が起きます。

ただし、AST装着で体感できる範囲では、かなりまろやかになっていますけど。

さてさて、昨日よりぐっとプリロードを掛けたので、さすがにリアがめっちゃさがっている状態では無くなりました。乗車姿勢としてはノーマルに近くなってます。
高速をのんびりと長距離走るなら昨日くらいプリロードを抜いてもいいかも。

そう思う反面、推奨値での120km/h以上での車体の安定感は感動もの。

そして、なんと言ってもニヤけちゃうのはコーナリング。

ぐいっとリーンした直後の揺り戻しがなく、ぎゅっと踏ん張ってピタッと安定!(右はアイソレーターが…w)

これ以上はアイソレーターが治ってからじゃないと、何ともってカンジです。

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8 Comments

  1. avatar
    たー坊 11月 1, 2009 3:59 am  返信

    私のワークスパフォーマンス結構ガビガビになってます(;´ρ`)
    保護も兼ねたナイロンチューブが最初からついてたんですが、やっぱ厳しいですね。

    ごーいちさんのフォークのシールっぽい処理すごくよさげに見えますね。
    これって油圧プリロード付けたからこうなったんですかね?
    油圧プリロード無しの場合は少なくとも表面が油膜でテロテロってのは無さそうです。

  2. avatar
    Go-1 10月 26, 2009 12:13 pm  返信

    >ひらのさん

    お~、なんか色々勉強になる。っつ~か新たな物欲がw

    夢は膨らむけど、とりあえずアイソレーターだわさ。

  3. avatar
    S3ひらの 10月 26, 2009 11:52 am  返信

    訂正です・・・

    タフトライドはフッ素系なんかじゃないです。
    おまけにこれはメッキなんかと同じで廃液の処理の問題で
    今は全然ポピュラーじゃない表面処理でした。

    あー、自分の中の時計が止まってる・・・

  4. avatar
    S3ひらの 10月 26, 2009 11:41 am  返信

    あ、なーるほど(笑)自分のはペンスケなんで砂利噛んでザリザリになってます。
    なんで摩耗低減以前にゴミ対策が必要かなぁと常日頃思ってまして。

    ダンパーボディはアルミですよね?アルミの摺動部分だとカシマコートでしょうか。
    あとはハードアルマイトが一番ポピュラーで現実的かも。

    チタン蒸着は今は出来るのかなぁ?付ける対象物をクルクル回しながら
    蒸着しないと均等に膜が付かないんでスルっとした筒状じゃないと面倒なんですよね。
    アルミにはタフトライド処理ってのがあってフッ素系の膜なんですけど
    これはかなり強くて良いんですけど、バイク部品でやってるのかな?

  5. avatar
    Go-1 10月 26, 2009 11:26 am  返信

    >ひらのさん

    いやいや、この問題は異物の噛み込みがなくても、
    スライダーの摩擦ですり減るってハナシだと思うので、
    摺動部分の摩擦低減の手段が問題化と(笑)。

  6. avatar
    S3ひらの 10月 26, 2009 10:38 am  返信

    もしくはオフ車のフォークみたいにダストブーツでも付けますか?

    あの蛇腹の・・・

  7. avatar
    Go-1 10月 25, 2009 10:33 pm  返信

    うちださんのコメント読んで、摺動部の写真を撮っていたのを載せるの忘れてることに気づきました。

    加筆しましたので、改めてご意見お願いします(笑)。

    このダンパーボディーの摺動部にチタンコートするっていうのは
    新しいことないですか?!(ナイスアイディア、オレ!)

    >私はアルミパイプで自作しました。

    うーむ、そこがスゴイ。

  8. avatar
    うちだ 10月 25, 2009 8:02 pm  返信

    ペンスキーもワークスパフォーマンスも(実はSHOWAも)、
    テンションプレートがスライドするショックボディ表面
    が激しく磨り減ってきますので、カッコイイ黒ボディが
    綺麗なうちに対策したほうがよさそうですね。

    ペンスキーの場合は、オクムラさんでメンテすると MC
    ナイロン製の保護チューブをくっつけてくれるようで
    す。私はアルミパイプで自作しました。

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